芍薬は立ち姿のようにまっすぐに、牡丹は座った姿のように低くどっしりと、
ユリはゆったりと 歩く姿のように

母はご自慢の南の庭に・・・娘が二十歳になった 節目年　願いを込めて〘 花 〙を植えました。
私には　牡丹です。　2年後に 大きなピンクの花を付けた時は　その前に座って
私の手の甲をさすりながら　〖〇〇さん　落ち着きのある・・・人の心の解る女性に成って下さいネ。〗
この年 三歳年下の兄嫁に　遅ればせですがと言って〘 芍薬 〙を植えていました。

三歳年下の妹には〘 百合 〙の花を植えました。
翌年　真っ白な百合が咲き、その清楚な美しさに、優しい妹に託された 母の思いが素敵でした。

三人兄弟の真ん中の私。　跡取り 長男には溺愛。　
三歳年下の妹は・・・オテン子？？って目尻下がりっぱなし。

物心ついた頃から・・・私はひたすら目立つ事を念頭に　いつもどんな時も　アピール人生‼。

私は　真っ直ぐな女性に。　兄嫁は 凛としてドッシリと構え、家を守って欲しい！！。
妹には嫋に活きて欲しい。　願いを込めました。

今日　出先で・・・日ごろの疲れからでしょうか・・・貧血でdownしました。
≪ああ～～～　私の人生も終わりが近づいたナァ~。≫　寂しかったけれど、疲れました。
チョット楽になったので　トボトボ歩いていると　鉢植えの 石楠花が とても美しく春を飾っていました。　

〖これ！！！〇〇さんしっかりしなさい。〗
母の叱咤激励が聞こえました。〖〇〇さん シャッキとしなさい！〗

実は私　牡丹の花で嬉しかったのです。　だって綺麗だもの。芍薬は毅然としてますネ！。
でも 今日 母に感謝しました。　
〖ドッシリと背筋を伸ばし、落ち着きなさい。立ちなさい！。生きなさい！！。〗

強く 生きないと　母に叱られます。

歩を進めていると・・・
私にピッタリの言葉に出会いました。

感傷的な気分は　即吹っ飛びました。　私は〘 花 〙ではなかった。・・・です。